最新モデルのSCS3740R1(左)と SCS3740G2(右)
SCS3740の特徴
特徴1
汎用性【実用的な処理能力・マルチインターフェース】
処理能力は、宇宙での実用性を考慮してミドル〜ハイエンドクラス帯の最大1700 DMIPS。
MIL-1553BやEthernet、SpaceWire、CANなどマルチインターフェースにも対応。
特徴2
トレーサビリティ
SBCに搭載のコンポーネントは自社工場で手がけており、部品情報、工程などすべてドキュメント化した徹底管理を実施。
それにより「部品への理解不足→地上での検証不十分→宇宙での不具合」といった連鎖を避けることが可能です。
特徴3
高い放射線耐性
ディープスペースで受ける放射線の影響は計り知れないもので、トータルドーズ効果(TID:Total Ionizing Dose Effects)やシングルイベント効果(SEE:Single Event Effects)への対策が不可欠です。
各コンポーネントは、放射線耐性として100krad、あるいはそれ以上を誇るなど、“宇宙用”製品としてさまざまなミッションの遂行に耐えうる設計となっています。
特徴4
確固たる打ち上げ実績
NASAが用いている技術基準である、TRL(Technology Readiness Level、技術成熟度レベル)は9段階あり、SCS3740は最高基準に位置するTRL-9を取得済です。
厳しいテストによる認証をクリアした段階の「TRL-8」と、宇宙での動作確認がとれた段階「TRL-9」の間には、大きな差が存在します。
活用が期待される分野(一例)
活用が期待される分野(一例)
衛星・ゲートウェイ
マニピュレータ(ロボットアーム)
ローバー(惑星探査車)
宇宙機